
気づいたら、もう今年も終わりが近いですね。あっという間だったと言う方は私の前に出てきてください。ぜひお話してみたい。私の令和7年は濃くて超長かったです。8月にしばらく壊れてた鯖の仮復旧をしましたが、大規模な断捨離をしたりシステムを入れ替えたりして、まだまだ熟してないまま流してるなと思ってますが、来年そこに注力するかと言えば全然その気は無くて、少なくともあと3年くらい「一次ソースの完成品を増やして質を上げる」ことにフォーカスしたいと思っています。
令和7年最終回の開発日誌です。
前回:開発日誌 #15 架線柱の配置 樟葉駅-枚方市駅-香里園駅
おおまかな工程リストは#1にて。#16は「架線柱の配置」工程第一段階の進行です。
ロードマップ
工程
- 線路のマッピング 【Clear!】
- 架線柱の配置 ←イマココ!
- プラットフォームのクロージング
- 信号機の配置 【仮置き済】
- 標識の配置
- ATSの設定 【仮置き済】
- 地面のマッピング
- 立体交差構造物の配置
- 平面交差構造物の配置(踏切)
- 並行する主要道路のマッピング
- 車内放送 【仮置き済】
- 駅放送 【仮置き済】
- 先行列車・対向列車
- 旅客向け案内標類
- ランドマーク
マップ位置
- 出町柳駅部(2番線シナリオ)
- 出町柳-三条間
- 三条駅部(3番線シナリオ)
- 三条-龍谷大前深草間
- 龍谷大前深草駅部(3番線シナリオ)
- 龍谷大前深草-丹波橋間
- 丹波橋駅部(3番線シナリオ)
- 丹波橋-中書島間
- 中書島駅部(2番線シナリオ)
- 中書島-(高架)淀間
- (高架)淀駅部(3番線シナリオ)
- (高架)淀-(2線)石清水八幡宮間
- (2線)石清水八幡宮駅部
- 石清水八幡宮-樟葉間
- 樟葉駅部(4番線シナリオ)
- 樟葉-枚方市間
- 枚方市駅部(4番線シナリオ)
- 枚方市-香里園間
- 香里園駅部(3番線シナリオ)
- 香里園-萱島間(A線シナリオ) ←イマココ!
- 萱島駅部(3番線シナリオ) ←イマココ!
- 萱島-守口市間(A線シナリオ)
- 守口市駅部(3番線シナリオ)
- 守口市-京橋間(A線シナリオ)
- 京橋駅部(3番線シナリオ)
- 京橋-淀屋橋間
- 淀屋橋駅部(4番線シナリオ)
架線柱の配置 香里園駅-萱島駅
香里園駅下手




寝屋川渡河ポイント付近
この先2回(萱島駅、天満橋駅上手)同じ川を渡ります


都計池田秦線立体交差付近
昭和の都市計画道路単独立体交差で一部高架化され、30年後に寝屋川市駅が高架化された時代の差は
側壁ストラクチャ設置時に表現します


寝屋川市駅付近
かつて関西で最も混雑の激しい箇所だった(当時の1時間あたり通過人員は阪急京都線「南方→十三」+東海道線「東淀川→新大阪」≒京阪本線「野江→京橋」)ためこのあたりから萱島駅まで閉塞間隔がめちゃめちゃ短い


過去の輸送力増強計画では寝屋川信号所までの複々線から分岐して東香里を経由して交野市駅に至る別線なども考案されていたが、谷町線の延伸で混雑はピークアウトし長堀鶴見緑地線が分散に拍車をかけ結局「寝屋川信号所までの複々線と1500V昇圧で十分な輸送力確保できる」としてお蔵入りになった
単純に複々線を枚方市駅まで延伸するのは用地買収コストが非常に高くなるだけでなく動線分散による効率化ができずサービス品質を高められないと考えたのは京阪らしいと言えるでしょう
6000系設計時点で「量を増やせば満足度が上がる時代は終わり、これからは質を追求していく」という旨(独自解釈)の説明があり、その後ついに京阪が日本初だった「無料のフリークエント優等列車」もテレビカーが使命を終えたのと同じように幕引きするに至り(低い客単価・高い運行コストで長距離輸送はもはや成り立たないとしてあっさり運賃改定)、プレミアムカーを主役として優等列車の止まらない駅も設備拡充してシステム全体で京阪間公共交通サービスの主導権を握る体制を確立した柔軟さは驚くべきもので、
(ここから妄想注意)
もしかすると(私もまさか2025年時点で黒字転換まで持ってくるとは予想外で快調の)グループ内ベンチャーのビオスタイルが拠点拡大(祇園四条が1号店で、直近の再開発プロジェクトに乗せるなら門真市・京橋・中之島・九条・京都三条・出町柳が候補地想定)したら路線名を変えるまであるんちゃうか、とお酒を飲みながら妄想しています(例:2050年にはプレミアムカーは「京阪ビオスタイルライン プレミアムサービス」になっていて、通勤快急は全部ライナーに置き換えられて消滅。踏切の無い枚方市-淀屋橋・中之島・九条は自動運転化されていて早朝・深夜時間帯は改札入場をリアルタイム集計してオンデマンドサービスで運行し単行の普通列車は無人運転。駅ではAIが乗車・降車グループごとに誘導案内しているのでドアのない位置に並んでいたら「次の電車は前方20mに停車します。ご注意ください」などアナウンスが入り電車が来てから慌てて移動するようなことがほとんどなくなる。ウェアラブルデバイスで案内を受けることも可能となっていてスペイン語・アラビア語・フランス語・ヒンディー語などはデバイス所有者本人だけ感知できる形態で英語版からのリアルタイム翻訳が届く)。
(ここまで妄想注意)
年末なのでアルコールがよく回りますね。本題に戻しましょう。
寝屋川信号所入出庫線
円筒架線柱にPutBetweenは使えない(エラーを吐いて終了する)ので柱番号を刻んでストラクチャを増やさざるを得ず、作業量は枚方市駅並みに多かったです


地上の留置線がここから見えているのは不本意で、どうにかしようとしています(後述)
寝屋川信号所


留置線の一部に架線を張ってみたら思いのほか見え方に影響が少なくて、
寝屋川車庫の架線はいったん手を止めて本線を先に進めるように切り替えました。
萱島駅上手高架切り替え地点付近


萱島駅上手


萱島駅下手


次回は大和田変電所付近から進めます
3D都市モデルで「見えてはいけないもの」を見えなくしたい(試行錯誤中)
課題

寝屋川市駅付近で地上の留置線が見えているのは不本意な件は先述の通りですが、
他にも
「大和田駅から古川橋駅が見通せるはずがない」
「京橋駅上手で大きくカーブしているところが見通せるはずがない」
「丹波橋-伏見桃山のS字カーブから伏見桃山駅が見えるはずがない」
といった課題が鉄道施設オブジェクトしか配置していない状態だと挙がってきます。
後の工程で地形や周辺道路のストラクチャを配置することである程度なんとかなりますが、なんとかならない部分も残るでしょう。
対向列車が接近したらコレジャナイ見え方をすることは容易に想像できるのはもちろんですが、それ以上に「標識の認知タイミングがずれて運転操作に影響する」問題があります。
運転席に座って操縦している感覚を楽しめるようにするには処理しておきたいものです。
3D都市モデルデータの活用
PLATEAU
内輪向けシナリオではPLATEAUオープンデータ(国土交通省)を利用しています。
しかし現時点では大阪市・京都市域分しかなく、データがデータなのでオープンシナリオには手を焼いています。霞ヶ関語使わないといけないからものすごく頭が痛い。
整備状況も自治体ごとにまちまちであり、なければ自力で作れるようなものでもないところもつらい。そしてVRAMをめっちゃ食う。
この事例(景観まちづくりDX v3.0)を見ていただければたぶんお分かりいただけるんじゃないかと思います。
令和7年12月現在、AI産業のパラダイムシフトで富裕層以外の消費者にはもう大容量メモリが数年は入手できない様相を呈しています。
私が作るBVEシナリオデータのボリュームゾーンは中高生を想定しています(学生さんじゃないといけないんじゃなくて、敷居を下げてみんなが楽しめるようにする、広くプレイヤーを受け入れられるよう設計すると学生さんが手軽に触れられるものを目指すことになるのは自ずから明らか)。
今作っているシナリオではLoD1で手打ちする方針を固めています(従来みたいにゆるゆるで手放しに勧められる形になるか不透明 非商用でできるだけのことはするつもり)。
守口市~枚方市は別の手段でなんとかしなければなりません。
GlobalBuildingAtlas
LoD1ながらなんと全世界データがあります(英語)。
ちなみに3Dマップはこちら
守口市~枚方市もちゃんと入ってます
これでなんとかなりそうだ、と思い早速データセットをダウンロード。
ロードしたらメモリあふれました・・・メモリ急騰中のこのタイミングでこの問題に当たったのは笑うしかありません。8GBのCityJSON見た時点で嫌な予感はしていましたが。
リージョン分割されてロードできるようになるか、次にメモリ買えた時に再検討です。
BlenderGIS
PLATEAUのLoD1より粗いデータでクレジットもりもり入れないと使えないですが「ない方がマシ」よりはマシなものはできると思います。
どれくらいクレジットもりもりになるかは、例えば以下のガイドラインが参考になります
特定の区間で画面の下に「(c)Goog〇e(c)ソース所有者」が表示され続ける、みたいなのはOKだけどNGというのが読めばわかると思います
つまりは「Win-Winな表記方式つくるセンスが問われているのを察してください」というメッセージが込められているのかと(独自解釈)
正直な気持ちとしては、OSMデータだけ使ってクレジット表記してリリースしたい
OSMデータだけ利用でだいたいこれくらいまではできます

実際だと遠方に「ビオルネ」見えて駅に近づくとマンションに隠れていくところ
うーん、実用にはもうちょっと調整したいです
まあこれくらいでも寝屋川市駅問題はクリアできそうですが
そしてこの部分に時間をかけてもあまりいいことないと思うので、やっぱり鉄道施設の作りこみをしっかりスムーズに進めたいと思います
まとめ
- 円筒型架線柱の新しいストラクチャが多数必要になり重かった
- 複々線区間に入ったが線路の数だけ手間は増えるので無理ない程度にクオリティ維持する
- Z座標最大30m誤差ってる可能性あるけど運転時間1秒相当なのでこのまま走りきる
- 3D都市モデルは継続研究必要
令和7年の開発日誌は今回が最後です。年末は特にサウンドまわりを集中して取材します。令和8年は1月12日頃から開発日誌更新再開予定です。
今年もここまで読んでくださってありがとうございました。
更新ペースは相変わらずですが、こうして読んでもらえるのは本当にありがたいです。
寒い日が続きますので、体調に気をつけて、よい年末年始をお過ごしください。
また来年も、ゆるっと更新していきます。
